株式投資も3分法が使えるか?
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財産や資産を三つに分けて所有する。
安田財閥の創始者である安田善次郎氏は、資産は現金と株などの有価証券、そして不動産に分けて所有すべしとした。
これらは性質が異なる資産であり、それぞれの価値を有効に使うために、組み合わせて持つべしと言うことらしい。
これは現代の言葉で言うと、ポートフォリオと言う奴だ。
ポートフォリオというのは簡単に言うと「分散投資」であり、性質が異なる投資を組み合わせることによって、資産効用の最大化リスク最小化を図ると言うことだ。
もちろん分散投資といっても、ただ資金を三つに分ければ良いというわけではない。
何を望んでいるか、何を成し遂げたいか、それをハッキリさせなければならないのだ。
たとえばハイリスクであってもハイリターンを求めたいという投資もあれば、リスク重視で資産を減らさないための投資もある。
こういう場合、どれか一つのやり方だけに固執する必要はない。
投資資金をいくつかに分割して、それぞれどういう風に運用するか、振り分けを決めれば良いだけだ。
株式投資の場合も、長期的には確実に利益を上げたいが、デイトレードやスイングトレードみたいに、売買のスリルも味わいたいという場合もある。
投資資金を一つの銘柄に、全部投資する必要はないわけだから、いくつかに分けて投資して、楽しめば良い。
財産三分法 株式投資にいくら振り分ければ良い?
財産や資産をどのように振り分けるか。
これは自分が将来、持ちたい資産をハッキリさせないと決まらない。
たとえば老後のために住まいが必要だ。
そのために中古住宅で良いから手に入れたい。
こういう場合は住宅を買うためにお金を貯めねばならないから、貯蓄にまず一定の資金を配分してから、残った金で株式投資をすればよい。
住まいに関心があるなら、不動産投資や、アパート経営などを念頭に行うのもいい。
株投資の場合は不動産株がたくさんあるから、不動産関連株の売買をしながら、不動産の状況を学ぶというのも楽しいかもしれない。
あるいは若い頃からやりたかった商売や事業に、挑戦したいというような人もいる。
そういうことならば、株式投資なんかやってないで、商売や事業のプランを立てて、商売のスキルを磨けば良い。
老後の住まいも確保し、趣味に行きたいなら、健康と長生き、そのための楽しみが重要だ。
そういうわけで、将来の目標や現在の状況によって、
- 日常生活を送るために持っておきたい現金
- 株式投資で失敗しても大丈夫な資金
- 将来のために積み立てたい資産
どういう配分にするのかは人によって十人十色だろうが、株式投資を楽しむだけであれば最初は30万円くらいあれば十分で、それを3分の1くらいずつわけて投資するという形が良いと思う。