一番楽しい株価の価格帯は?
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一つの銘柄に全ての投資資金を、投資するのはバクチである。
株価が上がっているときは良いだろうが、下がり出すともうどうしようもなくなってしまう。
細かな微調整ができないと、損切り損切りが続いて損切り貧乏になってしまう。
そのためにプロは投資資金を分割し、複数の銘柄に投資したり、有望な銘柄でも、少しずつ売買する。
一か八か、全額投資してしまうのはリスク(不確実性)が最大になるから、プロはそんな危険な投資をしないのである。
となると、狙う株・銘柄の価格帯は、投資資金の10分の1前後の株がちょうど良い。
たとえば20万円だったら、2万円前後で1単位買える株。
100株単位で120円~170円くらいの株を500株単位くらいで売買するというイメージだ。
もちろん、250円前後の株を300~400株単位で動かすとか、たまには500円前後の株を買ってみるとか、色々やってみて、自分に一番フィットする価格帯を見つければ良い。
20万円あれば、名前を知っている企業の株も買えるだろうが、そうすると途端に身動きができなくなって、含み損の変化を眺めているだけの退屈な株式取引になる。
グングン値上がりしている株もあるというのに、ただそれを横目で見ているだけの株式投資は、実に退屈だし、面白くも何ともないものだ。
そういう意味でも、買い増ししたり、ナンピンしたり、いろんなことができるくらいの価格帯の株・銘柄を選んで、株式売買の基本的なテクニックを練習した方が良い。
150円から250円あたりの株が面白い
投資資金の10分の1以下の株・銘柄は、株式投資のいろんなテクニックを磨くのに、非常に良い練習台になる。
100株単位の株で言うと、150円前後から250円前後の株が、値動きが良くてデイトレにも向く。
この価格帯の株・銘柄は、10万円前後で売買している投資家や、100万円以上で売買している投資家など、様々な個人投資家が参入しているから、非常に勉強になる。
ヤフーの掲示板が賑わってる銘柄では、新しいニュースやIR(アイアール:投資家向け情報)が出たら、すぐに掲示板などに書き込んでくれる人がいるので、株価の変化の原因探しの手間も省ける。
この価格帯の株・銘柄ならば、20万円で8~15単位くらいは買えるから、打診買い・買い増し・ナンピン買いなど、いろんなテクニックを使って株売買を行うことができる。
全額投資だと、上がることを祈って胃が痛い時期が続いたりするが、資金を2分割して、半分ずつ買ったり売ったりすれば、結構気が楽になったりするから不思議だ。
たとえば「もうそろそろ株価が急落するんじゃないか?」と思うなら、とにかく半分だけでも利益確定しておけば、損するリスクは半分になるし、次の別の有望な株も物色できる。
いきなり一つの銘柄に全額投資!などということさえしなければ、買い増したり、撤退したり、いろんなことで損するリスクはかなり減る。
これが株で確実に儲けるプロ達のやるやり方なのだ。
だからいくら有望な株が見つかったとしても、いきなり資金を全額投資せずに、半分だけ買い付けて、良ければ残りの半分も投入。
株価の値動きが芳しくなければさっさと撤退、あるいは半分だけ利益確定して、様子を見るとか。
こういうやり方を身につくまでやってみる必要がある。