ロスカット・ルールを守ることが必勝法
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株というのは不思議なもので、上がると思って買ったらたいてい下がる。
もうダメだと思って投げたら、しばらくしたら上がっている。
不思議なことではあるが、そう言ったことがいつも起こる。
なのでもうちょっと早く損切りしていれば…、もうちょっとガマンしておれば…、後で考えると後悔ばかりになるわけだが、後悔したって失った財産は戻ってこない。
失った財産を取り戻すには、上昇トレンドに乗った株を見つけ、その株を買って取り戻すしかないのである。
ただしこれは容易なことではない。
というのも財産を失った分だけ、投資資金が減っているからである。
たとえば100万円で投資して20万円失ったとする。
そうすると次に投資できるのは80万円になってしまうから、20万円を取り返すのには時間もかかるし運も必要だ。
しかしもし、損切りラインを10%と決めて実行しておれば、損は10万円だし、資金も90万円残っているわけだから、80万円よりも速く取り返せるチャンスがある。
含み損は5万円以内というルールで投資を行っていれば、さらに損は5万円ちょっとになり、資金も95万円残るので、負けを取り返すチャンスは十分にある。
だから損切りのルール(ロスカット・ルール)を決め、それをしっかり実践することが、損失を小さくし、利益を大きくすると言うわけで、自分に合ったロスカット・ルールが見つかれば、あとは上昇トレンド株を探すだけで儲かるようになる。
少なくとも、大損はしなくなる。
下降トレンドの時は、とにかく資金を守る。
相場の地合いが右上がりの場合、何の株を買っても大けがはしない。
市場全体がイケイケムードなので、多少下がっても売りが出ないのだ。
だから急落株は少ないし、急落しても乗り換えやすい。
こういう場合は右上がりの株がたくさんあるわけだから、一つをあきらめても他に乗り換えれば良いだけだ。
ところが日経平均が下降トレンド中だと、底あたりをウロウロしている株は、買っても買っても下がる。
もう底だろうと思って買っても、さらにそこから5万10万と下がっていったりする。
今まで底だと思っていたところからさらに下がり、底抜けの状態になる株が続出する。
黒字なのに業績も良好なのに、株価というのはそう言うのをお構いなしにして動いていく。
まさか半分にはならないだろう、四分の一にはならないだろう、と思っていたら、そう言うことがすぐ起ったりする。
なので日経平均が下降トレンドの場合は、いかに上昇トレンドに乗っている株を見つけるかに焦点を当てなければならない。
それには丹念にチャートを見て回るか、ゴールデンクロス直前の株を探すとか、そう言う毎日の努力が大事になってくる。
右上がりの株さえ見つければ、後はそれを買い付けるだけだから、考えてみたら非常に簡単な話かもしれない。
手っ取り早くもうけを出そうと考えるからこそ、急上昇して急降下するような株をつかみ、それで大けがしてしまうと言うわけだ。
そしてそういう上昇トレンドの株が見つからなければ、さっさと売って現金化し、しばらく休むのが良い。
一ヶ月もすれば、トレンドが変わって、上昇し始めている株・銘柄もあるはずだから。