株を買ったら、まずロスカットラインを決める
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株を買った後にまず決めるべきことは、「ロスカット・ラインの設定」である。
ロスカット・ラインとは、株価が下がったときに、どこまで下がったら売るかというラインで、「損切りする株価」のことである。
非証券会社主催の投資家のセミナーなどでも、株で大損をしないためには、ロスカットラインを決めて、それを守ることが重要だとよく言われるが、株式投資を利大損小にするためには、このロスカットラインが重要な役割を果たす。
と言うのも実は、このロスカット・ラインが、実質上の株の売り時になるからだ。
「株は上がったら買い、下がったら売る」というのが、株式投資で利大損小にするセオリーであるが、これを実現するのはなかなか難しい。
というのも利大損小を実現するには、株価が上がっているうちはずっと売らずにキープし、株価が下がり始めたら売らねばならないわけだが、株価上昇中だと、どこで売れば良いのかは決めにくい。
この場合の売り時を決めるのも、、この「ロスカット・ライン」だからだ。
つまりロスカットラインを決めておれば、売り時に迷うことはなくなるし、利益を大きく損なうこともなくなる。
たとえばチャートで図示してみると、こんな感じだ。
ロスカット・ラインの引き方
※これは直近の最安値をロスカット・ラインに設定する方法。
株価が上昇するたびに、ロスカットラインを引き上げていく。
損切り・ロスカットラインの決め方。
損切りライン・ロスカットラインをどういうふうに決めるかは人によって様々だ。
ある投資家は「マイナス10%」と言うように、ロスカットラインをパーセンテージで決めている。
たとえば「この株は5%下がったら損切り」とか、「10%下がったら損切り」と言う風に決めるのだ。
5%や10%というパーセンテージは、どうやって決めるのかというと、投資金額の多寡や日中の変動幅で決める。
すなわち投資金額が大きい場合は、5%でも大きな損失になるからであるし、新興市場株のように日中の株価の変動幅が大きいなら、10%と言う風に大きく設定しておかないと、すぐにロスカットラインに引っかかって、損切りしなければならなくなってしまうからだ。
また別の投資家は「マイナス2万円」というように、損失金額で決めていたりする。
損失の絶対額で決める場合は、資金総額の2%~5%くらいの金額を、「損しても良い金額」として設定して決める。
たとえば百万円の資金で運用するならば、2万円とか3万円くらい下がったら売ると言うことだ。
これは投資資金保全を第一に考える方法で、「損をしてもすぐに取り返せる金額」で設定する場合だ。
パチンコやパチスロなんかでも長くやっていると、取り返せる金額というのはある程度分かるので、それを超えたら逆にあきらめがつく。
つまりせいぜい2~3万円くらいの負けですませておかないと、すぐには取り返せなくなるので、そこで諦めろと言うことだな。