銘柄を選ぶ
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株売買を始める準備が一通り終わったら、次は「どの銘柄を買うか」と言うことになる。
銘柄(めいがら)というのは簡単に言うと、投資する企業のことである。
たとえば「ソニー」だとか「東芝」だとか「トヨタ自動車」なんて言う企業になる。
これらの企業の株には、証券コードとか銘柄コードという4桁か5桁の番号が振ってあって、電話で注文を出す場合は、証券会社のオペレーターに電話でコードを言って注文する。
ただしネットで売買する場合は、あまり意識しなくても売買はできるだろう。
さて、株を取引している取引所は日本の中にいくつかあるが、2013年に東証(東京)と大証(大阪)が合併したので、現在は東証(東京証券取引所)で売買する。
東証には1部市場と2部市場、さらにマザ市場やジャスダック市場というのがあるが、これらは企業のタイプによって分類しているだけで、現在は殆ど意味がない分類になっている。
マザやジャスダックは新興企業のための市場で、東証にあった新興市場がマザ、大証の新興市場がジャスダックという名称だったというだけだ。
ゲームメーカーや楽天などは東証1部ではなく、これらの新興市場に上場していることが多く、歴史の浅い企業の株を売買する場合は、新興市場で行うことになる。
ただ一般投資家が売買する場合は、特に何も意識する必要はない。
売買高の大きな銘柄から始める
株式売買を始めるときには、知った会社の株から始めるとよいと思う。
たとえばトヨタ自動車だとか、新日鐵だとかいう大企業である。
デイトレーダーの本などを読むと、知らない企業の銘柄などが推奨されていたりするが、最初からそういう銘柄に手を出すと損しやすい。
こういう銘柄は上がるときはものすごく上がるが、下がるときはもう手ひどく下がるので、初心者が手を出せるモノではない。
マイナーな企業で売買高の小さな株には、「仕手筋」(してすじ)と言って、株価を操作して儲けようとするグループがついていて、上がったり下がったりする原因がないのに、ドンドン上がったりするので手を出さない方が良い。
一方有名な大企業の場合は、企業業績やニュースなどがテレビでも流れるので、それに対してどう株価が動くのか見えやすい。
円高になったときにどうなるか、ユーロ高になったときにどうなるか分かりやすい。
最初はそういう外部要因が、株価にどう影響するのか関連性を学ぶ必要がある。
なので大企業の株から始めた方がわかりやすいはずだ。
ただ大企業の場合は、よほど資金余力がないと買えない。
株式取引には単位株数と言って、銘柄ごとに売買できる株数の単位が決められている。
株価が854円でも、1000株単位の株なら、85万4000円(+手数料)が必要になる。
たいていの場合は1000株単位か100株単位で、昔からある大企業は1000株単位だ。
ただし最近は、100株単位の株が殆どで、新興市場の株などは1株単位の株も多い。