損切り上手が、株上手記事一覧

株式投資でよく言われる格言に「見切り千両、損切り万両」というのがある。「見切り千両」とは、「成功の見込みのないモノを、あきらめるのは千両の価値がある」。、「損切り万両」とは、「損を垂れ流しているモノを、処分するのは万両の価値がある」。経済学には「機会費用(きかいひよう)」とか、「機会損失(きかいそんしつ)」という言葉があるが、それに近い意味だろうか。機会費用というのは、資本(お金や土地や生産設備)...

高値づかみ・高値放し法は、リスクが高い。失敗すると9勝1敗でも、たった一回の失敗で、積み上げてきた利益が吹っ飛ぶ。私も先日(2010年5月)のギリシャ・ショック(ギリシャの国債問題)での世界同時株安で大失敗した。保有株の株価が大幅に、しかも連日下げて、あっという間に資産の1割以上が吹っ飛んだ。中には業績を下方修正したとたん、いきなりストップ安になった銘柄もあって、損切りするチャンスもなく、3割下げ...

株式相場には大きな波がある。その波を観察してみると、安値から安値までの間隔が、18週から22週くらいになっていると言う。これを言い出したのがメリマンさんなので、これをメリマン・サイクルという。実際に本当なのかどうか、最近の日経平均・週足チャートを観察してみると、こんな感じになる。メリマン・サイクルは本当か? 週足チャート★2008年12月から2010年5月初めまでの日経平均(週足)2009年3月初...

「ナンピン買いや塩漬けは損」。株式投資で儲けた人の本には、共通して必ずこう書いてある。ナンピン買いとは、保有株が下がったときに、損切りするのではなく買い増しして、平均購入単価を下げると言う買い方だ。(ちなみにこれは「ナンピン買い下がり」という)たとえばA社の株を300円で1000株ほど買ったとする。このA株が予想に反して値下がりして200円になったとする。こういう場合、同じA株を1000株さらに買...

ナンピン買い下がりは、ある意味自殺行為である。ナンピン買い(下がり)というのは、株価が下がったときに、同じ株を買い増すと言う方法で、平均購入単価を下げることができる。そうすると、株価が少し戻った時にプラスになるので、高値づかみした失敗が挽回できるという話である。しかし平均購入単価を下げてみたところで、株が下がり続けたらどうしようもない。損がふくらむスピードが2倍3倍になるだけである。利点としては、...

2010年5月のギリシャ・ショックのある朝、朝起きたら含み損が10万円増えていた。当時は100万円で運用していたので、いきなり一割もの下げだ。こういう強烈な下げは、まだ経験したことがなかったので、保有株一覧画面を見つつ「これは一体なんだろう?」としばらく呆然としていた。しかし実を言うと、その数日前にも似たようなことがあった。朝一の画面でいきなり含み損が5万円くらい増えていてビックリしたのだが、その...

今日本で元気な企業と言えば、ユニクロとかダイソーとかヤマダ電機とか、楽天やソフトバンクなどと言う企業である。しかしこういう企業は90年代前半には、まだ地方で少しずつ店舗を増やしていたり、少数のプログラマーやSE(システムエンジニア)が、狭いオフィスでコツコツとシステムを、作っていたりしていたわけである。90年代の日本経済は、銀行が不良債権を山ほど抱えていて、身動きがとれない時期だった。不動産や地価...

株式を上場している企業には、決算発表が義務づけられている。決算というのは簡単に言うと、いくら利益が出ているのか?ということで、1年に一度その年度に儲けた金額を、計算して発表することになっている。儲けた金額に応じて、法人税や地方税額が決まってくるので、これは税務上のモノである。が株式を上場している企業には、株主に経営状況を明らかにするために、3ヶ月に一度は中間決算と通期の業績の見通しを、発表すること...

2010年のギリシア国債のソブリンリスク(国債や政府保証の債権のリスク)問題に端を発した株安で、日経平均は1万円を割り込んだ。4月5日を境に下げの日がドンドン増えていき、5月のゴールデンウイーク明けから、上がる日は殆どなくなった。11400円から9600円台まで下がったので、約15%の下げだ(5月21日現在)。日本の主力輸出企業が軒並み株価を下げている。5月10日前後に有名企業の決算発表が集中して...

企業の株価が上がったり下がったりする原因は企業それぞれだ。株価というのは投資家の思惑によって決まるので、その企業の業績に大きく関わる要因が、何かと言うことが株価の変動を生む。だからスーパーや学習塾など、日本国内で商売している企業の場合は、為替の変動にはあまり大きな影響を受けないが、海外依存度の大きな企業の場合は、為替変動で大きく株価が揺れ動くことになる。つまりアメリカに商品をたくさん輸出している場...

株式市場が下降トレンド・ダウントレンドにあると、朝起きて自分の資産状況を確認するたびに、資産が減っていると言うような状況が起きる。先日のギリシャ・ショック(2010年5月)の時は、日本の企業の決算発表が重なっていて、決算内容や今期の業績予想が悪い企業は、ダブルショックでとんでもなく下げた。ソニーのように業績が黒字転換し、今期の業績見通しも良好だという発表があっても、円高ユーロ安の影響で毎日5%ずつ...

ソニーやトヨタなどのADR/EDR銘柄は、円高リスクが非常に大きい。ちょっと円高になっただけで、業績が良くても株価が下がってしまう。為替レートに敏感に反応する株を、「為替敏感株」等と呼ぶのだが、ADR銘柄は特に注意が必要だ。というのもADR銘柄はドルで売買され、EDR銘柄はユーロで売買されるため、円高になるとそれだけで株価が上がってしまい、そこで利益確定売りが出てしまうのだ。特に決算発表と業績見通...

株を始めた頃にはまだ、経験が浅いから、株価がどう動くか全く理解できなかった。なので調子よく株価が上昇していたのに、突然として株価が下がり出すと、一体何なんだろうと慌てふためく。そして「こんなはずはない」「これは一時的な下げだ」と思って、含み損が増えているのに損切りをためらい、どんどん損益が増えていくと言うことになる。一般的には釈迦三尊なんていって、低い山・高い山・低い山が並ぶと、下降トレンドの始ま...

株価が上がるか下がるかというのは、誰にも分からないことだ。世界に名だたる投資家や、国家規模の投資ファンドなどは、株価を何とか操作しようとしていると言うが、それでも他の投資家がついてこなければ、株価を継続してあげることはできない。なので我々個人投資家にやれることと言えば、「株価が上がったらどうする、株価が下がったらどうする」と言う風に、自分のトレードルールを決めて、その通り実行することだけだ。ただそ...

株価のトレンドを読むには、日足チャートや移動平均線を見るのが常識だ。ただし日足チャートや移動平均線だけではちょっと見づらい。というので大きなトレンドを読む方法として、勾配(傾き)を表す三角形を描くという方法もある。描き方は簡単で、日足チャートに傾きの直線を書き込み、それを斜辺とする直角三角形を描いていけばよい。日経平均のチャートを使って描けば、こんな感じになる。三角形を描き入れてみると、株価のトレ...

株式投資を続けていると、投資スタイルは色々あっても、パターンはシンプルだと分かってくる。それは「上昇トレンドなら買い」、「下降トレンドなら売り」ということだ。大きなトレンドが上昇中ならどんどん買っていけばいい。逆に大きなトレンドが下降トレンドなら、ドンドン売っていけばいい。含み損があろうがなかろうがそう言うことなのである。「この株は上がるはず」「この株は安すぎる」と素人判断して株を買っても、そうそ...

株式投資がうまくいっているか、それともうまくいっていないのか。それを知る一番簡単な方法は、売買銘柄のリストを見ることだという。うまくいっている人というのは、右肩上がりの銘柄ばかり売買している。逆にうまくいっていない人は、下降トレンドにハマっているダメな銘柄ばかりつかんでいる。なので株式投資でうまくいっている人の保有株リストには、含み益がプラスになっている銘柄が並び、失敗している人の保有株リストには...

株式投資で儲ける秘訣は、利大損小(りだいそんしょう)だという。利大損小というのは、利益を大きく取り損益を小さく取るという意味だが、コレを実践するのはなかなか難しいことだったりする。大抵の場合は逆になってしまって、利小損大になってしまう。利益は小さくなって損が大きくなってしまうって事だね。こうなる理由というのをつらつら考えてみると、株売買の基本のスタンスが間違っていると言うことになる。つまり「安く買...

株を買った後にまず決めるべきことは、「ロスカット・ラインの設定」である。ロスカット・ラインとは、株価が下がったときに、どこまで下がったら売るかというラインで、「損切りする株価」のことである。非証券会社主催の投資家のセミナーなどでも、株で大損をしないためには、ロスカットラインを決めて、それを守ることが重要だとよく言われるが、株式投資を利大損小にするためには、このロスカットラインが重要な役割を果たす。...

株を買ったらまずロスカットラインを決める。ロスカット・ラインとは、それ以上に株価が下がったら売るという、損切りを実施するためのラインだ。しかしこのロスカット・ラインは、利大損小のための株の売り時にもなる。つまり株価が上がれば、そのたびにロスカットラインを設定し直し、ロスカットラインを割るまで保持するのだ。株の売り時というのは実は難しくて、株を売った後に上がると損したと思うし、ピークを過ぎて大きく下...

株というのは不思議なもので、上がると思って買ったらたいてい下がる。もうダメだと思って投げたら、しばらくしたら上がっている。不思議なことではあるが、そう言ったことがいつも起こる。なのでもうちょっと早く損切りしていれば…、もうちょっとガマンしておれば…、後で考えると後悔ばかりになるわけだが、後悔したって失った財産は戻ってこない。失った財産を取り戻すには、上昇トレンドに乗った株を見つけ、その株を買って取...

株式投資を始めてしばらくすると、損切りに対しての考えが変わってくる。最初は1万円でも下がったら、どうしようかと悩んだりするが、だんだんそう言うのに慣れて、「またそのうち上がるさ」と考えるようになっていく。日経平均が上昇トレンドにあるときは、その考えは間違えではない。だけど日経平均が下降トレンドやボックストレンドにあるときは、その考えは間違えになる。なので放置しておくと含み損・評価損がドンドンふくら...

株式相場には、大きく分けて三つのトレンド(潮流)がある。上昇トレンド下落トレンドボックストレンド(あるいは揉み合い)だ。上昇トレンドは、株価が上がるトレンドで、チャートが右上がりになっている状態。下落トレンドは、株価が下がるトレンドで、チャートが右下がりになっている状態。そして一定の値幅の中を行ったり来たりしているのが「ボックストレンド」だ。多くの投資家は上昇トレンドを期待しているので、みんな株価...

株式投資で最初にする失敗は、「損切りが遅れて大損する」と言うことである。損切りのタイミングが分からず、含み損を山ほど抱えて身動きができなくなってしまうのだ。そして損切りができるようになると、次にぶち当たるのが損切り貧乏だ。損切り貧乏というのは、損切りばかりして資金を減らしてしまうことで、FX投資なのではよく使われる言葉だ。FX投資とは為替投資で、為替レートが上がったり下がったりするのに賭けるわけだ...