押し目買いとは?
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上昇トレンドにある株を買う作戦を順張りという。
逆に下降トレンドにある株を買う作戦を逆張りという。
順張りというのは上がっている途中を高値でつかんで高値で話す方法なので、短期トレードに向いた手法だ。
一方逆張りというのは株価が上がってくるまで多少時間がかかったりするので、少し時間がかかる手法になる。
その他にも「反発狙い」「押し目買い」(おしめがい)というのもあって、これは上昇トレンド中にある株がちょっと下がったところを狙うという方法だ。
上昇トレンドにある株というのは、「まだ上がるんじゃないか」と考えている投資家が多いので、ちょっと下がったら買いに入ろうと考えている場合が多い。
だから株価は反発してまた上がり出すわけだがそれを期待して買うわけである。
具体的には株価が5日移動平均線や、25日移動平均線に近づいたところで買いに入る。
移動平均線に関しては、またあとで考えることにするがとにかくそういう手法である。
反発狙いとか押し目買いというのは、上昇トレンドにある株が一瞬下がったところをとらえるので、どちらかというと短期トレードに分類されるだろう。
もちろん一瞬下がったところから、さらにズルズル下がっていくと言うこともよくあるので、そういうときはもうさっさと損切り(損を確定して手放す)してしまう必要があるが。
低位株投資は、儲からない
そのほかにも「低位株(ていいかぶ)狙い」という買い方もある。
低位株というのは、価格が低い株のことであるがハッキリした定義はない。
500円以下の株を低位株と呼ぶ場合もあるし、300円以下だと言う人もいる。
ただ100円以下の株は「超低位株」と呼び、業績が赤字続きで株価も低迷している株は「ボロ株」などと呼ぶのは、共通しているようだ。
こういう低位株・超低位株を中心に売買している投資家はけっこういて、「低位株で儲けろ!」なんていう本もたくさん出ている。
低位株は10万円ほどの少ない資金でも売買できるし、業績が奇跡的に回復したら暴騰もありうるから、株で一儲けしたい場合は、狙ってみるのも良いかも知れない。
ただやってみると分かるが低位株というのは短期投資では狙えない。
特に1000株単位の超低位株は、株価が全然動かないからつまらない。
私も以前40円前後の時のJVC(6632)などを保有していた時期があるが株価はもうピクリとも動かなくてビックリしたことがある。
39円と40円の間を行ったり来たりながめて一日が終わる。
買うなら40円で売るなら39円。
ずっと同じでこれが数日続いて、1週間後には価格が1円下がって含み損がどんと増える。
これの繰り返し。
つまらないことこの上ない。
3000株単位で買い付けていたから、1円上がれば3000円の含み益になるが、2円下がれば6000千円の含み損。
上がるか下がるかは天のみぞ知るという感じで、1週間で飽きて損切りして手仕舞いした記憶がある。
こういう銘柄は言ってみればアリ地獄のようなものであって、何も知らない投資家が買いに入ったときだけ株価が動き、誰かが多少儲けるだけといった構図だったのである。
これなら同じ資金でもっと価格が動く銘柄を買い付けた方が儲かるチャンスは大きくなる。
5万円で1000株買える株より、一株単位で買える5万円弱の株の方がお薦めだ。