リスク重視か、儲け重視か
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株式投資で利益を上げるには「自分なりの投資スタイル」、すなわち「勝ちパターン」をいくつか持つ必要がある。
強いチームに勝ちパターンがたくさんあるように、勝ちパターンをたくさん持つと、株式投資でも儲かる可能性が高くなるから、すこしずつ色んな挑戦をして、勝ちパターンを広げる必要がある。
ただ勝ちパターンにも色々あって、出現率もそれぞれ違うからなかなか難しい。
利益幅もパターンによっていろいろで、大きく儲かるパターンもあるし、地味に儲かるパターンもあるので、満足度も人それぞれだ。
どういう勝ちパターンを狙うかは「人それぞれ」「十人十色」で良い訳なんだけれど、これから株式投資を始めようと言う人の場合、それをつかむまでにけっこう時間がかかったりするので、ここでは性格や儲けたい金額などを元に投資パターンを紹介してみる。
まず最初は「リスク重視」か「儲け重視」かと言うことだ。
低リスクで儲けが大きいというような銘柄は、基本的にはないと思った方がよい。
株価が数ヶ月で何倍にもなるような銘柄は確かに存在するが逆に暴落してしまって紙くずになるようなリスクが同時にあると思った方がよい。
なので安全性を重視するか儲けを重視するか、これをまず選ばないといけない。
そしてリスクを重視すれならば売買は「短期決済」が中心となってくる。
リスク重視なら短期トレード
リスクを重視するなら短期トレードになる。
というのもいくら有望な銘柄であっても、株はずっと持っていると、いつかは下がるものだからだ。
たとえば投資した企業の業績が良くても、企業が増資(ぞうし)をすれば株価は2割くらい下がってしまう。
増資というのは企業が新しい株式を発行して株式市場から資金を調達するなのだがこれがあると発行済み株数が増えることになるので、一株あたりの価値が薄まってしまうからだ。
これを「株の希薄化」と呼ぶが、たいていはそれで株価は2割くらい下がるまた今や大企業となった企業でも、いつ業績が悪化して潰れるかは分からない。
業績が悪化すると株価は暴落するし、最悪の場合ただの紙切れになってしまう可能性もあるわけだ。
何しろ日本航空(JAL)でさえ、債務超過(資産よりも借金の方が大きい状態)になって、100%減資で株が紙切れになったわけであるから、長期保有は大損するリスクを高くしてしまう。
リスクを重視するなら短期投資を心がけ、とにかく暴落を避ける必要があるし逆に儲けを重視するなら多少の下げは覚悟して、有望な株を持ち続ける必要がある。