追証を喰らってわかったこと。
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追証を迫られて色々考えた。
結論としては「信用取引こそ損切りが肝心」だということだ。
追証を迫られた直接の原因は、直接的には株価が大きく下がったせいだ。
日経平均が1万円前後だったのが、たった一週間で9200円まで下げた。
約一割の下げだ。
なので1万円の時に信用買いしていた買いポジションの株が、全部1割以上の含み損を抱えた。
その中には「高値でつかんでしまったなあ」と思う株もいくつかあった。
ただ信用取引の場合、決済期限は半年ほどあるので、そのまま持っておれば大丈夫だと思っていたのだ。
しかし信用取引の評価損・含み損というのは、保証金から差し引かれて計算する仕組みだった。
たとえば保証金が50万円あったとしても、評価損が10万円あったら、この10万円が差し引かれて計算されてしまうんだね。
なので株価が1割も下げれば、保証金維持率がいきなり危険水域にまで、下がってしまったわけだ。
こういう仕組みというのは、わかっているような気になっていても、一回体験してみないと理解できないものだ。
追証が支払える程度の金額なら、そこで追い証を入れれば良いのかもしれないが、そこまでして損株の損切りを先延ばしにする必要があるかどうかも問題だろう。
信用売買こそ損切りは素早く!
現物株の売買では、含み損も含み益も、現実の損益として捉えていた。
楽天証券のようなネット証券の場合、手数料は格安だから売買は簡単だし、ある銘柄の株価が下がっても別の銘柄に乗り換えるのは簡単だ。
だから評価損があっても気にせずに売って、他の期待できる銘柄に乗り換えることができた。
下がる株をずっと持っていても、お金が無くなるだけで何の利益もないし、手数料が無視できるレベルでは、総額だけ考えていれば良かったからね。
信用売買でも実は同じ事だった。
買い建てして買いポジション(買い建て玉)を持っていれば、株価が値下がりしたら評価損が出る。
だからそのまま買いポジションを持っておれば、ドンドンお金が削られていく。
ところが信用売買の場合、これを売る(決済する)のが意外と難しいことだった。
と言うのも決済すると損が確定して投資資金が減ってしまうからね。
含み損は保証金計算のさいに差し引かれるが、これは資金が減ったわけではない…と思っていた。
しかし追証を入金できなければ強制決済されてしまうわけだから、じつは資金が減っていると感じないとダメだったわけだ。
今回のっぴきならない状態まで追い込まれた原因は、新興株の損切りをためらって、そのあとその株が2割も下げたせいなんだけれど、損切りできるタイミングは何回かあった。
そのときに損切りできておれば、たったの2万円の損で済んだのに、結局10万円近い損になってしまった。
信用取引こそ損切りは素早くやらないといけない。