不況時に伸びた企業が今の大企業
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今日本で元気な企業と言えば、ユニクロとかダイソーとかヤマダ電機とか、楽天やソフトバンクなどと言う企業である。
しかしこういう企業は90年代前半には、まだ地方で少しずつ店舗を増やしていたり、少数のプログラマーやSE(システムエンジニア)が、狭いオフィスでコツコツとシステムを、作っていたりしていたわけである。
90年代の日本経済は、銀行が不良債権を山ほど抱えていて、身動きがとれない時期だった。
不動産や地価はジワジワ下がっていき、どこが下げ止まりかもよく分からなかったから、銀行の抱えている不良債権はドンドンふくらんで行っていた。
いわゆる「資産デフレ」というやつで、これによって強烈な「逆資産効果」というのが発生し、50年ぶりのデフレが日本を襲っていたわけだ。
さらに不況であるのにもかかわらず、消費税を3%から5%に上げたりしたため、消費は今とは比べものにならないほど落ち込んだ。
小泉・竹中改革で銀行に公的資金が投入されて、不良債権を強制的にどんどん処理するまでは、ずっと膠着状態だったわけだ。
しかしそんな中でも業績を伸ばしていた、ユニクロやダイソーやヤマダ電機が今や、日経平均を左右するような大企業になっているわけだ。
相場が下がっているときこそ実力がいる
デフレ時代に大きくなった企業は強い。
それはデフレでも儲けられる実力があったから大きくなったからだ。
株式投資に関しても、同じようなことがいえる。
日経平均が右上がりの時には儲けられても、横ばいや右下がりになっていると、損をしてしまうならそれは実力がないと言うこと。
横ばいや右下がりでも儲けられる、あるいは少なくとも損はしない。
そう言う風になって初めて、株式投資で儲けることができるわけだ。
だからある時期はいつも上手くいっていたのに、ある時期は損ばかりしているなんてことが起こる場合は、儲け方というのがまだ確立していないと言うことになる。
日経平均が右上がりの時は、多少の失敗があっても救われるので、利益が大きくて損が少ないという状態が起こり、その結果ずっと儲けが出せる。
が横ばいや右下がりの時は、利益が少なくなり損失が大きくなるので、どんどん損がふくらむと言うことになる。
こういう場合は、いったん株を全部手放して休みにするか、底堅い銘柄や底値株にシフトしたりする必要があるだろう。
別に365日24時間、株のことを考えている必要もないし、長期間株を保有するなら、下げ止まりが狙い目だから、下落トレンドが切り返すのを楽しみに待っていれば良い。
そして下落が喜べるようになったら、一流の投資家になったと言うことかもしれない。
バフェットなどの世界の有名投資家なんて、株が上がってるときは興味がなくて、株が暴落すると嬉々として喜ぶらしいし。
ということで、上がっていた株価が、ある日突然下がりだたら、一旦売り。
下がり始めたら、場合によっては、2割も3割も下がったりするので、下げサインを見つけたらすぐにとりあえず売る。