底値株の見つけ方 日足チャートの形
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底値株の見つけ方のつづき。
証券会社のツールを使って、候補銘柄をいくつかピックアップしたら、次は日足チャートや週足チャートを見る。
日足チャートや週足チャートから、これから上がりそうかどうか、考えるわけだ。
では、どういうチャートなら底値株だと言えるかというと、こんな感じのチャートだと可能性がある。
底値株?の日足チャート
この銘柄は半年前に高値をつけて、そこから下落して下降トレンドに入り、2回ほど上昇の気配を見せるも、下降トレンドから抜けられなかった。
しかしここへ来てようやく下降トレンドからフラットに。
注目も集め始め、取引量も増えてきた。
2ヶ月前につけた直近の高値を超え、もしかしたらここから上昇トレンド入りか?…という感じが見てとれるわけだ。
しかしなぜ半年前に高値をつけた株が、底値株候補になるかというと、これは空売りに関係がある。
空売りの返済期限は半年
ハッキリした下降トレンドの時には、空売りが出て価格が下がり続ける。
信用買いや信用売り(空売り)が可能な銘柄のことを「信用銘柄」というが、信用銘柄が下落トレンド入りの様子をになると、空売りが殺到してますます株価が下がる。
ただし空売りというのは信用取引であるため、いつかは株を買い戻さねばならない。
なので、下落がある程度進んで底が見えてきたら、買い戻しの動きも徐々に見えるようになってくる。
そのため、ちょっと株価が落ち着いて上がり出すと、空売りしていた投資家が、株を買い戻しに走る。
そのために底値になる前に何回か、株価が上がる気配が見える。
ところが最高値をつけた後の2~3ヶ月の間は、高値づかみしている投資家がまだ山ほどいるので、ちょっと上がると損切りする売りが出て、せっかく上がり始めた株価は、また下がってしまう。
これが下落トレンドがダラダラと続く原因だ。
底値株の日足チャート例(解説)
一方、空売りには半年という期限があるので、下落が始まってから数ヶ月が過ぎると、徐々に買い戻しが入りだして株価が上がり出す。
下落後、半年近くもなると買い戻しで買い圧力が増し、高値づかみ株も損切りで減っているので売り圧力も減り、そこで株価が上がり出すというわけだ。
このチャート図の例だと、移動平均線がゴールデンクロスになっており、2ヶ月前の直近の高値を更新しているので、これから上昇トレンドに入る可能性が大いにある。