株の下がり方 日足チャート 図解
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株式投資で難しいのは、上がる株を見つけることではなく、株をうまく売り抜けることだ。
ただ安値で買って高値で売れば良い、と言うだけの話であるが、そう簡単ではない。
保有株の株価が上がっているときは、株が下がり始めた時が売り時になるのだが、買ったときより株価が下がっているときは、いつ手放すべきかが非常に難しくなる。
株を買い付けるときは「まだ上がるだろう」と思って買い付けるわけだから、そう思うのは当たり前の話だ。
株価というのは買ったときの価格に対して「上がる」か「下がる」か「揉み合う(現状維持)」と言う3パターンの動きしかしないわけであるが、上がるか下がるかは実は誰にも分からない。
だから順調に上がっていた株も、ある日突然ズドンと落ちることがある。
たとえばこんな感じで右上がりになっていても、突然最初の株価水準まで一気に戻ってしまう。
上がってはズドンと落ち上がってはズドンと落ちる日足チャート
なだらかに上がっていても、ある時から突然トレンドが変わって、なだらかに下がっていくこともよくある。
なだらかに上がっていき、なだらかに下げていく日足チャート
この二つの図はどちらも左半分は上昇トレンドで、右半分は下降トレンドになっているわけだが、こうなると基本的にさっさと損切り(そんぎり=損を承知で売る)しなければならない。
ぐずぐずしていたら、大事な資金がドンドン目減りしていってしまうし、場合によっては会社が倒産したりして、株が紙切れになってしまうわけだから。
しかしどのタイミングで売ればよいかは、非常に判断が難しいし勇気が要る。
ほかに上がっている銘柄が見つかれば、さっさと手じまいして乗り換えれば良いのだが。
頂上が2コできたら「売り」
株価が上昇しているときの売り時は、基本的には頂上が二つできたら、売りに入るのが妥当なところだ。
下げ方にも色々あるのだけれど、一番簡単な売り時の目安は、「頂上が2コできたら売り」ということになる。
上の二つの図を見ると最高値をつけたあと、少し低い小さな頂上ができていることが分かる。
ここが実は売りになる。
もちろん頂上が2つできずに下がる場合もあるが、こういうときは25日移動平均線に5日移動平均線が、クロスしたところ(ミニデッドクロスと呼ぶ)か、ミニデッドクロスあとに25日移動平均線にタッチしたところで売る。
二つ目の頂上が見えにくい日足チャート例
また2個目の頂上が1個目の頂上より高ければ、まだまだ上がる可能性があるので、持ち続けるか売るかは気分でよい。
問題は同じ高さの山が2コできたときだが、こういうときは含み益があるなら一旦売った方が良い。
★こういうのは判断が難しい。
一方、底が2コある場合は、買いチャンスになる。
ダブルボトムは買いチャンス
「利食い千両」「損切り千両」なんて言うが、迷ったときはとにかく一旦、お金に戻しておくというのは株売買の鉄則だ。