追証が来た
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信用取引をしている間は、保証金維持率を常に気にしないといけない。
信用取引ではは、保証金の3倍くらいまでの株売買ができる。
なので相場全体が上昇している時には、信用取引は大きな利益を上げることができる。
つまり一株では2万円しか儲からない銘柄でも、信用取引を使えば6万円も儲けることができる。
ところが予想(というか期待)に反して株価が下がると、逆に3倍含み損ができることになる。
しかし信用取引の決済期限は半年。
半年以内に株価が回復したら、そのときに決済すればいい。
そう思っていたら、思わぬ事態に直面した。
「追証(おいしょう)」の発生だ。
追証とは「追加保証金」のことで、「保証金が足りなくなりましたので、保証金をすぐに入金してください」ということだ。
この保証金をすぐに入金しないと、証券会社側で強制的に信用建て玉を決済されてしまう。
しかもオペレーターの費用として1万円前後、手数料を支払わされる。
私はそれで泣く泣くお金を振り込んだ経験がある。
おかげで別の支払いが滞って、そっちからも怒られた。
保証金維持率は、35%を切ると危険水域。
保証金維持率は、証券会社によって異なる。
だいたい20%~30%くらいに設定されているようだ。
楽天証券の場合はかなり低めで、20%に設定されている(2010年7月現在)。
しかし一瞬でも20%を割ると、三日以内に必ず追証を入れなければならない。
追い証のお知らせメールが来て、対応しないと電話がかかってくる。
保証金維持率は、証券会社の自分のページや、売買ツールなどで確認できるので、信用取引を行っている間は、毎日確認が必要だ。
保証金維持率確認画面の例(楽天証券マーケットスピード)
追証を入れないとどうなるかというと、建て玉を全部決済された上に、信用取引口座を閉鎖されてしまう。
さらにオペレーターの手数料として1万円が徴収されてしまう。
追証が発生する場合というのは、山ほど含み損を抱えている状況だから、ここで決済されてしまうと、山ほど損失が確定することになる。
なので泣く泣く追証を入れ建て玉のいくつかも、損を抱えたまま決済して、保証金維持率を復活させる。
上の図は追証を入れて代用証券(担保株)を売って、保証金維持率を回復させたところだが、こういうふうにならないように気をつけないといけない。