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底値株狙いは儲かるか?

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株の買い方には、順張りや逆張り、底値株狙いや高値株狙いなどと、色んなタイプがある。

 

順張りというのは上昇トレンド中にある株を買うと言うことで、すぐ上がりやすい。

 

逆張りというのは下降トレンド中にある株を買うことで、反発して株価が上がれば儲けは大きい。

 

底値株狙いは底値付近にある株を買うことで、上がり出すと儲けはもっとも大きくなるが、買い付けてからすぐ上がらないことが多いので、イライラさせられるのが難点だ。

 

世界一の投資家のバフェット氏などは、聞くところに寄ると底値の株を買って、何ヶ月も持っているようだが、これはもちろん投資資金が潤沢にあるせいだろう。

 

わずかな資金で投資するには、さすがにそんなに何ヶ月も待っておれないものだ。

 

ただそれが可能であれば底値株狙いというのは一番利幅が大きくなるので、儲けも大きくなるというのは分かる。

 

しかし底値株狙いにもリスクはある。

 

というのも底値株狙いの場合は、株の保有期間が長くなるので、その途中で悪材料が出ると含み損を抱えたまま、何週間も過ごす羽目になるからだ。

 

底値だと思っていたら底が抜けてしまって、一気にボロ株に化けたりする懸念もある。

 

だからなぜ今底値の水準にあるのか、その辺の理由がハッキリしないと、けっこうリスクの高い投資になってしまう。

 


底値株狙いをするなら、上がり始めてから買う。

底値株狙いをするなら、買い時は「上がり始め」に買うのが正解だろう。

 

定期的に変動している銘柄でも、一瞬だけ底を打つ銘柄もあるし、何週間も底値をウロウロしてのたうち回っているような銘柄もある。

 

しかし一瞬だけ底を打って、そこからV字回復するような銘柄は、そう簡単に買い付けられないものだ。

 

というのも下がる株というのは、どこまで下がるか見当も付かないから買いにくい。

 

株の格言には「落ちているナイフをつかむな」「ナイフは落ちてからつかめ」なんていう格言もあるくらいだから。

 

たとえばこれは2010年春の東芝(6502)のチャートだが買い時は難しい。

 

 

ヤフーファイナンス・東芝このときの東芝はリーマンショック後の半導体不況などの落ち込みによって連続赤字で無配だった。

 

なので下げていたわけだが2009年11月の続落期間や、1月15日の高値から2月9日の最安値までの間は買い時が難しい。

 

3月17日に「政府が原発の売り込みに助力する」とか「電球生産終了」などのニュースが出て急騰するまで、450円が上値(うわね)抵抗線になっていて、一ヶ月以上も底値付近をウロウロしていた。

 

一目均衡表(いちもくきんこうひょう)でも、買い時が難しいのがわかる。

 

一目均衡表・東芝

楽天証券のマーケットスピードで作成)遅行線(緑色の線)が上抜けしているのは3月17日、雲抜けしてるのが3月29日なので、このあたりが「買い時」で2月に買い付けると1ヶ月以上塩漬け・安値停滞状態になっていたということになる。

 

結果的には2月に底値の43万円で買い付けて、5月の始めに53万円で売り抜ければ10万円のプラスになる。

 

しかし保有期間は3ヶ月にもわたるから、これは果たして得したのかどうか?もちろんスイングトレードなら、2月に420円くらいで買って450円くらいで売れば、3万円プラス(1000株)になるから、底値狙いでなければ2月に買っても良いんだけれど、底値株狙いというのは難しいね。

 

いつ上がるか予想が付かないと。

 

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