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探すべきは底値株ではなく、上昇トレンドの株

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底値株狙いは、素人には難しい。

 

というのもどこが底値なのかというのは、後になってからしか分からないからだ。

 

また底値だと思って買い付けたらさらに二番底や三番底があったりして、ズルズルと含み損を増やすことも多いからだ。

 

儲かる底値とは、あくまでも、上昇トレンドに切り替わる直前の安値であり、上昇トレンドの始まりの点を指すのだ。

 

しかしこれから上昇する株の、底値をその日にぴたりと当てるなんて、株式投資のプロでもなかなか難しい話だろう。

 

底値というのはさっきも書いたが、「ああ、あそこが底値だったな」と言う風にあとになってみないと分からないモノなのである。

 

だから重要なのは底値そのものではなく、安値の後の日足チャートの様子であり、移動平均線が交差するゴールデンクロスの方である。

 

このゴールデンクロスとは、25日移動平均線(緑色)を、5日移動平均線(赤色)が下から上に突き抜けているところで、株の上昇トレンドを表す一つの指標である。

 

ゴールデン・クロス、デッド・クロス チャート

 

このチャート例では、25日移動平均線がほぼ水平になり、下から5日移動平均線が突き抜けている「ゴールデンクロス-2」が、一番良い状態だ。

 

ゴールデン・クロス銘柄は、スクリーニング・ツールの「乖離率(かいりりつ)」で探せるし、当日分はヤフー・ファイナンスにも載っている。

 

→ヤフー・ファイナンス「ゴールデンクロス


良いゴールデン・クロス、悪いゴールデン・クロス

底値株とは、下降トレンドを脱して、上昇トレンドに入った株のことだ。

 

なので底値株を見つけるには、上昇トレンドに入ったばかりの株を、見つければ良い。

 

そのための指標の一つがゴールデン・クロスで、日足チャートでゴールデンクロスがあれば、買い付け候補リストに入れれば良い。

 

ゴールデンクロスを達成した銘柄は、証券会社のスクリーニング・ツールで探せるし、ヤフーファイナンスのランキングにも、当日分のゴールデンクロス銘柄が載っている。

 

ただ問題は、一口にゴールデンクロスと言っても、良いゴールデンクロスと悪いゴールデンクロスがある。

 

ゴールデン・クロスとは、簡単に言うと25日移動平均線を株価が下から上に横切っているところで、過去25日間の株価平均を上回ると言うことだ。

 

このとき、25日移動平均線が水平または右肩上がりなのが良いゴールデンクロスであり、右肩下がりなのが悪いゴールデンクロスである。

 

良いゴールデン・クロス、悪いゴールデン・クロス

 

このチャートの場合、ゴールデンクロス1の25日移動平均線が右下がりで、まだ下降トレンド中にいるため、あまり期待できない悪いクロスだ。

 

一方、ゴールデンクロス2も、あまり良くはないが、1よりははるかに期待できる形で、まもなく直近の高値も更新しそうだ。

 

ただし25日線が右肩上がりのゴールデンクロスは、底値株探しでは滅多にお目にかかれない形なので、水平に近い形であれば良いと判断してもいい。

 


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