上向きエスカレーターに乗れ!
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株で儲けるには、上昇トレンドに乗っている銘柄を買うのが一番確実だ。
たとえば「年初来高値」を「更新」した株は、さらに上がり続ける可能性が大きい。
年初来高値というのは「今年の最高値」ということで、4月から12月の間はその年の1月からの最高値だ。
1月から3月までは、データが足りないので、昨年の1月からの最高値が「昨年来高値」という形で発表される。
年初来高値の株は毎日必ず発表されるので、こういう株を見つけて買うという投資方法もある。
いわゆる「高値づかみ高値放し」という方法だ。
「高値づかみ高値放し法」というのは簡単に言うと、勢いのある上昇銘柄を買い付ける方法で、「上向きのエスカレーター」に乗るというイメージだ。
ただしこの「上向きエスカレーター」は、どのくらいの長さでどこまで続いているかは不確定で、途中でいきなり「下向き」に変わることも多いから、少し上がったらさっさと売って利益を確定するわけだ。
もちろん底値あたりでウロウロしていた銘柄が上がり出すと、この登りエスカレーターは長くなり、売買利益も大きくなるわけだが、全ての株が底値あたりをウロウロしているわけではない。
景気が良くなり出すと、半分以上の株が年初来高値を付けたりして、株価位置が高い位置での売買になったりする。
そう言うときに底値株狙いをすると、かえってさらに下がったりする。
というのも日経平均が上がってる中で下がっている株というのは、下げ材料がたくさんあるということだし、ダメ株だ。
こういうときはダメな株はさっさと手放して、上昇株に乗り換える人が増える。
他の株も上がっていないなら、ダメ株を塩漬けにしておいてもガマンできる。
しかし他の株が上がっているなら、さっさと損切りして乗り換えた方が、トータルでは利益になるからね。
もみ合いから上抜けした銘柄を狙う
年初来高値の株というのは、上昇中の銘柄であり、まだもう少し上がる見込みがある。
もちろんどこがピークになるのかは、誰にも分からないことではあるが、注目度が上がって買いに入る人も増える。
ただしこれは確実に「高値づかみ」になり、かなりリスキーな方法なので、もう少し賢い方法もある。
それが「もみ合いから上抜けした銘柄」を狙うということで、「株チャート解説本」には必ず乗っている「買い目」だ。
もみ合いから上抜けしたときの日足チャート例
(楽天証券マーケットスピードで作成)。
水色の線を2本引いてみたが、水平の水色の線は「上値抵抗線(うわねていこうせん)」、右上がりの水色の線は「下値支持線(したねしじせん)」になる。
上値抵抗線というのは、日ごとの高値を数日分だけ結んだ線で、「今の雰囲気では高値の限界だろうな」と、みんなが思っている価格を表している。
一方、下値支持線というのは、日ごとの安値を数日分ほど結んだ線で、「みんなが考えている安値のトレンド」ということになる。
だからこれらの線を突破すると言うことは、売買の力関係が変化したと言うことで、新しい局面に入ったと言うことである。
水平の上値抵抗線を突破した時点のローソク足では、いわゆる「十字線」と言うのになっていて、「この株価は高いのか安いのか判断が付きかねる」と言う状態だが翌日さらに少し上げたことで、みんなが安心してどっと買いに入ったという状態だ。
★一目均衡表一目均衡表で見ると、上値抵抗線を少し上回った四日後に、遅行線(緑色の線)がロウソク足を上抜けしているし、ロウソク足も七日後に雲の上に出ている。
このタイミングで買いに入ってもチャンスはあるが、三日連続で値が上がるのはよくあることなので、上値抵抗線を切って上がった翌日にさらに上がっていれば、買い付けておいた方が良い(ただし下降トレンドの株の場合は利益確定すべきだが)。