底値株の買い方
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底値株で儲ける方法というのは、長期的に株がどう動くかを熟知していないと難しい。
底値にある株の見つけ方は簡単だが、問題は「これから上がるかどうか」という見極めだ。
というのもまだ下がるかも知れないし、下がらないけど上がりもしないかもしれない。
そのためには日足チャートや、PBRなどの情報もチェックする必要がある。
楽天証券の詳細スクリーニング画面では、株価やPBRやPER情報も知りたければ、3番目のブロックの条件の「表示」にもチェックを入れて、検索すれば出るようになっている。
楽天証券 スクリーニングツールの表示設定例
★株価やPBRやPER情報も合わせて表示させる。
★検索結果(2010年5月3日現在)これをみると第一三共や塩野義製薬の株価は、底値付近の水準だがPBRは1倍を超えているし、PERも20倍前後なのでまだ少し株価は下がる可能性も大だ。
数値的なデータではよく分からないので、日足チャートが上向きになっているかどうか、ロウソク足の下ひげがたくさん出ているか、確かめてから買い付けた方が良いだろう。
日足チャート・週足チャートを確認してから買う
スクリーニング・ツールを使って、底値圏にある銘柄を探した後は、日足チャートを見て買うかどうかを考える。
底値付近にあるからと言って、そこから必ず株価が上がるとは限らない。
そこでチャートを見て動きを見るわけだ。
先ほどの検索結果の一位にあった「第一三共(4598)」を例にとってみる。
ヤフーファイナンスの週足チャートを見ると、確かに底値らしいね。
2009年5月から8月くらいが底値で、12月にも底値になっている。
何か良い材料があるとビューッと価格が上がって、そこからダラダラ下がっていくという感じのチャートだ。
第一三共の週足チャート(2009-2010)
★ヤフーファイナンス・第一三共じゃあ今が買い時かというと微妙だ。
下は日足チャート(3ヶ月)だけれど、やっぱり右下がりになっているので、今買い付けても下がる可能性は大だ。
第一三共の週足チャート(2009-2010)
私も3月12日くらいに三日連続で上げたので、ここから上がるかなと思って買い付けたけれど、結局は上がらなかった。
底値株というのは、いつ上がり始めるか分からないので、本当に資金に余裕がないと買い付けられないものだ。
底値株は利益幅が大きいので儲かるかというと、そう簡単には儲からないもんだというのは、覚えておいた方が良い。
このチャートだと、移動平均線がデッドクロスになっているので、買ってもまだしばらくは無理だと言うことだね。
実はこのようなチャートでは、「高値づかみしている投資家が山ほどいる」状態だ。
なので株価がちょっと上がっては売りが出て下がり、ちょっと上がっては売りが出て下がり、を繰り返して、株価はなかなか上がらない状態なのだ。