時価総額100億円を超える銘柄を狙え?
更新日:
株式投資では、時価総額100億円を超えそうな銘柄を狙うという手法もある。
時価総額が100億円を超えそうな銘柄の何が良いのかというと、機関投資家の投資候補リストに組み込まれる可能性が高まるからだ。
機関投資家は、あらかじめ「投資しても良い株・銘柄」をリスト化している。
6,000あまりもある株・銘柄から投資先を探すのではなく、あらかじめ投資する企業を選別しているわけだ。
機関投資家の投資候補リストに組み込まれると、定期的に株を売買してくれるから、株価が大きく下がるリスクが減るし、タイミングが良ければ株価の上昇が見込める。
そして機関投資家が投資先候補としてリストに加える基準の1つが、企業の時価総額が100億円以上あることなのだという。
たとえば証券会社や投資会社が売り出すファンドの中には、「中小型株ファンド」「新興株ファンド」などというのがあるが、これらのファンドに組み込まれると株価は安定しやすい。
逆に言うと、ファンドに組み込まれる株・銘柄は、投資会社からお墨付きを得たようなモノで、株価の上昇が見込め、比較的リスクが低いというわけだ。
なのでこういう投資ファンドに組み込まれると期待されると、株価は上がりやすくなる。
投資ファンドは毎月、投資候補銘柄を再検討する(リバランス)ので、月の後半には、新しくリストアップされそうな銘柄の株価が上がる。
リバランス(組み替え・バランス変更)とは?
証券会社や投資会社では、毎月毎月、投資先候補リストを再検討する。
資金を運用するために、株式のみならず、不動産や国債・外債などへの投資比率を決める。
これを「(投資の)リバランス」などと呼ぶ。
株式に関しては、これから伸びそうな企業を新たに投資先候補リストに加え、逆に落ち目になった企業をリストから外す。
なので新しくリストに加えられる企業の株価は上がるし、リストから外された企業の株価は下がる。
日経平均225に新しく組み込まれそうな企業の株価が上がり、外されそうな企業の株価が下がるのと同じような感じだね。
そして新しくリストに加えるかどうかの1つの基準が「時価総額」で、時価総額が100億円を超えると、投資ファンドのリストに加えられやすいという。
時価総額というのは、現在の株価×発行済み株式数で計算される金額で、簡単に言うと企業の現在価格みたいなもんだ。
そこで月の後半には、時価総額100億円前後の株・銘柄を狙うという投資手法もある。
投資ファンドが銘柄を組み替える(リバランス)のは、基本的に月末だとされているので、その前にファンドに組み込まれそうな銘柄を買い付けておくわけだ。
具体的には、ヤフーファイナンスの時価総額ランキングなどから、時価総額100億円未満の銘柄を探して、右肩上がりに株価が上がっていて、まもなく100億を超えそうな株・銘柄を探す。
そして、これからまだまだ売り上げが伸びそうな企業を選べば良い。
これは中長期的なスパンで行う投資法の1つだ。