保有銘柄の損益はプラス?マイナス?
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株式投資がうまくいっているか、それともうまくいっていないのか。
それを知る一番簡単な方法は、売買銘柄のリストを見ることだという。
うまくいっている人というのは、右肩上がりの銘柄ばかり売買している。
逆にうまくいっていない人は、下降トレンドにハマっているダメな銘柄ばかりつかんでいる。
なので株式投資でうまくいっている人の保有株リストには、含み益がプラスになっている銘柄が並び、失敗している人の保有株リストには、含み損ばかり並んでいる。
株式投資をしていると、だんだん自分の得意銘柄というモノができてくるが、同じ銘柄を売買していたとしても上手い人と下手な人では、そう言う風に評価損益が全く逆になってしまう。
なぜそう言うことが起きるのか?考えられる原因は「株で儲けている人は、株価が安い地点で買っている」ということだ。
たとえば年初来安値をつけた後に、株価が回復しつつある底値株など、株価が安いところで買い付けていれば、評価損益はプラスになりやすい。
安いところで買い付けておれば、下落幅はしれているから、あまり大きな損は出ない。
なので保有銘柄の含み益が、プラスばかり並ぶと言うわけだ。
ところが評価損益がマイナスだらけの人だって、得意銘柄があれば株価が安いときに買っていたりする。
株価の水準が高いとか安いとか、そう言う判断は付いているはずなのだ。
しかしそれでも儲かっていない人の保有株一覧をみると、評価損益はマイナスだらけなのだという。
この差は一体なんだろう?
利大損小は、すばやい損切りから
同じ銘柄を売買している投資家を比べても、儲かっている投資家と儲かっていない投資家がいる。
そして儲かっている投資家の保有株一覧をみると、その多くが評価損益がプラスになっているし、儲かっていない投資家の保有株一覧をみると、その多くが評価損益がマイナスになっているという。
相場全体のトレンドが上昇トレンドだった場合、儲かっていない投資家の保有株一覧もプラスになるが、ボックストレンドや下降トレンドの場合は、含み損だらけになると言う。
なぜそう言うことが起こるのかというと、実は考え方の違いによるものらしい。
儲かっていない投資家というのは、「株は安いところを買って高くなったら売る」と考えているので、株価が高くなって含み益が出るまで、ずっとその株やポジションを持っているのだ。
期待に反して株価が下がっても、株価が高くなるまでずっと株やポジションを持ち続けるので、結果として含み損だらけになってしまう。
一方株式投資で儲けている人というのは、「上がり始めたら買い、下がり始めたら売り」と言う風に考えているので、含み益が出ていても売らずずっと持っているという。
逆に下がり始めたらすぐに売るので損切りが速く、評価損が小さいウチにさっさと売ってしまうので、含み損をほとんど持ち続けない。
その結果保有株一覧をみると、プラスの銘柄ばかり残るというわけだ。
株式投資の秘訣は利大損小(利益は大きく・損益は小さく)というが、それを実践しているのが儲けている人って事だろう。