新規参入者の5%の人しか残らない?
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株式投資を始めても、儲けることができるようになるのは、ごく一部の人間だけだという。
その割合は、ある本には1割、ある本には5%なんていう数字が載っていた。
この割合がどこから出てきたのかは、よく分からないが恐らく印象と言うことだろう。
株式投資を新しく始めた人のウチ、株で負けて退場する人がそれだけ多いと言うことを言っているだけかもしれない。
まあ飲食店などの経営でも、新規参入者の95%が2年以内に撤退していると言うから、5%というのは何らかの「意味のある割合」なのかもしれない。
統計分析でもP値といって、0.1% 1% 5%という目安がある。
これは「偶然ではないと考えられる割合」で、「何か意味がある」「何か関係がある」と判断するときの割合である。
統計学ではまず「関係がない」という仮説を立てて、関係がない場合に起こりうる確率を計算して、発生確率が低い事象を「有意」(意味がある)とするのだ。
つまり新しく株式投資を始めた人のうち、5%しか残らないというのは、株で儲けるためには何らかのスキル(技術)が必要で、それを身につけないと生き残れないと言うことらしい。
新しく飲食店を始めた人の95%が失敗する一方で、何の変哲もないお客も大して入っていない飲食店が何十年も営業を続けているのも良く目にするから、続けていくには何か特別な「秘訣」があり、それを実際に実践できるようになることが必要だってことだ。
3分割投資がなぜ必要か
株式投資の失敗の原因は、株を高値づかみしてしまうことだ。
安値で買い付けておれば、マイナスになることはないはずだから、マイナスになると言うことは、高値で買っていると言うことだ。
上昇トレンドの株を見つけてそれに乗っかるという手法、つまり「順張り投資法」だと、どうしても高値づかみしてしまうことは避けられない。
しかし下落トレンドの株を買っても儲からないから、上昇トレンド中の株を買うしかなく、その結果どうしても高値づかみになりやすい。
となると一つの善後策としては、「購入余力を全部投入しないで、必ず打診買いする」…ということになる。
資産三分法のように、株式投資のための資金を3つか4つに分けて、それを1単位として別々に動かせば、大損のリスクが減る。
少し試し買いをして、様子を見ながら買い増ししたり、買い増ししたら、どこかでまた何分の1かを売ったりして、それで売買を続けていく方法だ。
打診買い・買い上がりというのは、機関投資家などのプロのやる方法だが、私も株を始めたときは、チマチマした方法だし、どうも腑に落ちない方法だった。
しかしギリシャショックによるユーロ危機とか、東日本大震災だとかでの暴落など、株式取引で様々な失敗を重ねるにつれて、確かにこれが損失を小さく抑えるための、非常に重要な方法だと分かった。