決算が発表されたら売る準備
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株式を上場している企業には、決算発表が義務づけられている。
決算というのは簡単に言うと、いくら利益が出ているのか?ということで、1年に一度その年度に儲けた金額を、計算して発表することになっている。
儲けた金額に応じて、法人税や地方税額が決まってくるので、これは税務上のモノである。
が株式を上場している企業には、株主に経営状況を明らかにするために、3ヶ月に一度は中間決算と通期の業績の見通しを、発表することになっている。
たいていの企業は3月末決算か9月末決算になっているので、1-3月期決算(あるいは通期決算)・4-6月期決算・7-9月期決算・10-12月期決算という風になる。
決算発表が近づくと、たいていの株は株価を上げる。
問題は決算が発表されたあとだ。
決算が発表されたあと、株価がどう動くかは実は誰にも分からない。
好決算だから上がるとか悪い決算だから下がるとか、そういった決まった動きをしない。
この辺が株式投資の難しいところだね。
好決算でもダダ下がりになることが良くある。
決算が発表されたあと、株価がどうなるかというと、「分からない」というのが答えになる。
というのも好業績を発表して、次の期の業績も良くなると言う発表が為されても、株価が急落することが良くあるからだ。
普通に考えると業績が良くて、次も良さそうだと言うことになると、株主の注目を浴びて株価も上がりそうなもんだけれど、そうやって上がるのは1日か2日だけである。
その後ジワジワ上がっていくかというと、そう言うわけでもない。
期待されていた数字より、上振れ(うわぶれ・上方向にぶれる)した場合のみ、サプライズと言うことで一気に株価が上がるが、そうでない場合はたいてい下がってしまう。
というのも決算発表が行われる前は、期待で株が買われて、株価が上昇するのだが決算発表が終わったらもう、それは「折り込み済みの情報」となって、あまり問題視されなくなるからだ。
投資家というのは、上がると思うから買うわけで、上がったらもうあとは売る準備に入る。
決算発表前が上がると思って買うタイミングで、決算発表後は逆に売るタイミングということになる。
だから決算発表後、数日すればダダ下がりになって大損したりする。
下がり始めたらとにかくもう、一旦売ってしまった方がリスクは少ないということだね。