高値づかみしやすい時間帯
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分散投資法は、デイトレでも役に立つ。
というのもデイトレをやっていると、高値づかみしやすい時間帯というのがあって、ここで高値づかみしてしまうと、大損しやすいからだ。
高値づかみしやすい時間帯とは、株価がどんどん急上昇している時間帯で、朝9時から9時半くらいの間だ。
この時間帯に値上がり率ランキングから有望な銘柄を探していると、どうしても高値づかみしてしまう。
高値づかみの原因は簡単で、ぐいぐい株価が上がっているチャートを見ると、「乗り遅れるな」という風に興奮してしまうのだ。
そして興奮して飛びつき買いして、高値づかみして、それが寄り天(寄りつきが最高値)になって大損してしまう。
興奮しているときは判断力が鈍っていることが多いし、寄りつきから9時半くらいまでは値動きが激しすぎるので、思った以上の高値でつかんでしまうことが多い。
もちろん運が良ければそのまま上昇していき、さらに運が良ければストップ高まで株価が上昇するが、それでもあまり儲けが出なかったりする。
それどころか、早いときには数分後から、遅くても後場にはトレンドが変わって下落が始まってしまうことの方が多い。
この時点では、その日の高値と安値がいくらになるかは全く予想がつかないから、判断が遅れて利益確定に失敗してしまう。
クラシックでも聴きながら、狙って売買しないとだめ
デイトレをやっている人なら知ってるだろうが、10時を過ぎると売買がどんどん少なくなり、株価が下落していくのが普通だ。
というのも長期保有目的で買い付ける投資家は、予定数だけ買い付けたらもう買い注文を出さない。
またデイトレ投資家もめぼしい銘柄を見つけて買い付けたら、次は売りの準備をする。
デイトレーダーは、一日で売買を終わらせるのが基本で、買い付けたらすぐに売り注文を入れるのだ。
となると、寄りつきから時間が経つにつれて、積極的に買いに入る投資家が徐々に減っていくことになる。
そして逆に売りたい人は徐々に増えていくことになるので、株価は当然のことながらマイナス方向に押し下げられていく。
人気が集まっている株であれば、大引けまで売り買いが活発で株価も下がらないが、そこまで人気がない株は殆ど右下がりになっていく。
なので一番失敗しやすい寄りつきで買い付けないことが、高値づかみの予防法になるわけだが、これがなかなか難しい。
というのも寄りつきでなくても、グイグイ上がっている銘柄に飛びついてしまうからだ。
となると結局、買い付け時に冷静な判断ができるような、興奮状態にならないような工夫が必要で、たとえば私はクラシックのBGMを流すようにしている。
楽天証券のマーケットスピードを立ち上げると同時に、インターネットラジオのクラシック・チャンネルを立ち上げて、ついでにテレビなどもつけて、飛びつきたい衝動を抑えている。