板情報から株価を予想する
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板情報(気配値)を見ていると、株価の動きが読めるときがある。
それは「買い板」と「売り板」の厚さの違いから読めるのだ。
買い板とは、板情報における買い注文側の数量で、右の図では左側に示されている。
125円で14,200株、124円で24,600株、123円で45,000株、と言う風に売り注文が出ている。
一方の売り板とは、板情報の売り注文側の数量で、右の図では右側に示されている。
120円で69,600株、119円で41,800株、118円で42,400株、と言う風に買い注文が出ていることを示す。
この板情報の例では、129円と127円の買い注文が特に多く、売り板側では115円の売り注文が特に多い。
これによって、株価は当面の間、115円から127円の間で動きそうだなと予想できる。
いわゆるボックス・レンジという奴で、この範囲から外には出ないと考えられる。
ただしこれくらいの厚みだと、簡単に突破できるから、ボックスレンジから外れる可能性も大きいが。
もちろんこの場合は、株価が上がるか下がるかは分からない。
しかし板の厚みが厚くなっていると、株価の動きはある程度分かるようになる。
売り板が厚いと、株価は下がりやすい
右図の例は、板情報の売り板と買い板のバランスが、極端に偏っている一例だ。
この例だと、売り板側は317円で150,700株、316円で137,700株、315円で105,00株の売り注文が出ている。
一方の買い板側は、307円で52,200株、306円で47,600株だが、その下の304円、303円、302円の買い板が薄い。
この気配値だと、売り板の方が買い板よりはるかに厚く、相当たくさんの買いが入らない限り、株価が上がる見込みはない。
こういう場合、買いが入って株価が上がり始めても、この分厚い売り板に阻まれて株価の上昇が跳ね返される。
で、こんな感じの5分足チャートになってしまう。
売り板が厚い場合の5分足チャートの例
こういう分厚い売り板がある場合、大きな買いが入っていったん株価が上昇しても、なぜかまた大量の売り注文が入ってまた壁ができる。
なので壁の直前くらいに指し値を入れて売ってしまうか、その日は売るのをあきらめる方が良い。
というのも上に壁があると売り優勢になって当日は株価は下がることが多いし、また次の日になったら、この分厚い売り板はないことが多いし。