スイングトレードの長所と短所
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スイングトレードとは、株を買ってから売るまでの期間が数日間隔になる売買方法だ。
株を保有している期間が数日から10日くらいになるので、大暴落を食らうリスクが減らせるという利点があるが数日後に株価がどう動くかを予想する必要があるし、株価が下がる材料がその間に出てくると、やっぱり暴落に巻き込まれるリスクはある。
ただ長期保有のように何ヶ月も株を持ち続け、そこでようやく利益を確定させるのとは異なり、数日ごとに保有株を売却し、細かく利益を確定していくため確実と言えば確実だ。
長期保有の場合、何ヶ月も売買せずに保有して、それが大幅に上がっておれば良いけれど、殆ど値が変わらなかったり、逆に大幅に下がっていたりすると目も当てられない。
なので株価が多少上がったらすぐに売って利益を確定し、株価が下がるようならすぐに損切り(そんぎり=損を覚悟で売ってしまうこと)して、被害を最小限に抑えることができるスイングトレードは、リスク重視の投資家にはうってつけの方法かも知れない。
スイングトレードの場合は、銘柄をドンドン入れ替えていけるので、上昇トレンドだった銘柄が下降し始めたら、まだまだ上がりそうでもとりあえず半分だけ利益確定し、そろそろ急落しそうな株は敬遠するということもできる。
短所としてはやはり、長期でじわじわ上がっていく銘柄では、利益が小さくなってしまうことだろう。
たとえば45万円で買い付けた銘柄が、一ヶ月後に55万円になるということはあるが、短期売買をするスイングトレードでは、上昇分の半分くらいしか稼げなかったりする。
黙って一ヶ月持っていれば10万円の利益が出たのに、細かく売り買いしたために半分くらいしか稼げなかったという結果もありうる。
ただ、あとで振り返ればそういうことになるが、そんなにうまく投資できることは滅多にない。
スイングトレードのルール
スイングトレードには、特にハッキリしたルールはなく、ルールは自分で勝手に作って実践すればよいのだが、いくつか気をつけなければならない点がある。
銘柄選びに関しては、
- 超低位株は避ける
- 売買高が少ない銘柄は避ける
- 下降トレンドの株は避ける
利益確定に関しても、
- 期待した利益が出たら売る
- 三日続伸したら売る
スイングトレードの一種に、ウイーク・トレードというのもあるのだが、これは「週末には保有株を全部手放す」というルールで、週の前半に株を買い付け、後半に株を売る。
というのも土日や連休を挟むと、その間に色んな事件や発表があったりして、それで株価が暴落したりすることがあるので、そのリスクを避けるための株式投資法だ。
職業トレーダー(機関投資家のトレーダー)などは、週ごとに成果をとりまとめたりするので、週末に一部保有株を売却して、利益を確定させるなんて事も聞く。
どういうルールを定めて、どういうルールを実践すれば利益が上がるのか、それは投資家それぞれの問題であるから、自分にとってストレスの少ない方法で、利益を上げるルールを見つけることが重要だ。