朝起きてみると、10万円減っていた
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2010年5月のギリシャ・ショックのある朝、朝起きたら含み損が10万円増えていた。
当時は100万円で運用していたので、いきなり一割もの下げだ。
こういう強烈な下げは、まだ経験したことがなかったので、保有株一覧画面を見つつ「これは一体なんだろう?」としばらく呆然としていた。
しかし実を言うと、その数日前にも似たようなことがあった。
朝一の画面でいきなり含み損が5万円くらい増えていてビックリしたのだが、その日はあっという間に含み損が1万円前後まで戻った。
だから最初は「これはなにかの間違いだろう」と思って、記念にその画面を保存していたくらいだったが、これが実は急落の前兆だったらしい。
だから目が覚めて、いきなり一割も下がっていたときも、「すぐ戻るだろう」と甘く見ていたのだが、残念ながら同じ事は起こらずそこからさらに、ズルズルと株価が下がっていった。
そしてある銘柄に至っては、その日ズルズル下げて結局ストップ安になり、私が買い付けたときよりも三割も下がってしまった。
翌日反発するかと思ったら、またまた大幅な続落。
企業が業績見通しの「下方修正」と、「赤字転落」を発表していたもんだから、どうしようもない。
で、ここにいたってようやく損切りを決断。
これ以上損害を大きくはできない。
そうして全保有株をいったん売却した結果、損切り合計はざっと12万円になった。
株価の暴落チャート例
損切りができない投資家は失格
投資で大事なのは資金を失わないことだ。
もし株価が大きく下がったら、そこで一旦損切りして現金化する。
そうしないとさらに株価が下がり、損が膨らんでいくことが多いからだ。
株式投資の良いところは、流動性が高くて現金化しやすいこと。
現金化したらまた別の投資ができる。
以前は売買手数料が数千円と高かったため、ちょっと下がったくらいではなかなか売れなかったが、ネット証券だと1日500円くらいで何回でも取引できる。
だから細かく売り買いすることだって可能なのだ。
ところが株式取引初心者だった頃は、なかなか損切りができず、ズルズルと損が増えるのを眺めているしかできなかったのだ。
思い返せば、保有株の日足チャートは、窓を開けて上がったり下がったりという、「不連続なチャート」になっていた。
なので「なんかおかしいな」とは気づいていたのだが、含み損が1万円前後あったために損切りをためらった。
で週があけたらどーーーーーーーんと1割前後の下げである。
その後、3日にわたって3割以上下げた。
なので遅ればせながら、ようやく損切りに着手したというわけだ。
株取引を何年もやっていると、こういう暴落なんて日常茶飯事だとわかるし、暴落した株がすぐに反発することなんて、滅多にないことが分かる。
特に空売りが可能な株の場合は、下落が始まると空売りが殺到して下落がさらに進む。
だから下落トレンドを確認したらさっさと諦めて売り、現金化して別銘柄に乗り換えないといけない。
一般の個人投資家は、特定の株にこだわる必要はない。
だから損するような株はさっさと見切りをつけて、別の有望株に乗り換えないといけないのだ。